対象製品
図脳CADで作図した図面を[ファイル]-[ファイル出力]-[SXF形式]コマンドでSXF出力する場合、下記の点についてご注意ください。
A:OLEオブジェクトが欠落する
ExcelワークシートなどのOLEオブジェクトはSXFフォーマットでは対応していないデータであるため、欠落します。SXF出力を行う前に、[編集]-[オブジェクト]-[オブジェクトの図形化]コマンドで、図形要素に変換することをお勧めいたします。
B:曲線
SXFで定義される曲線は3次ベジェ曲線のみとなりますので、クロソイドの表現はCADごとに異なります。
C:ベクトルフォントは使用しない
ベクトルフォントを利用したSXFを読み込んだとき、CADごとにどのフォントを割り当てるかが変わります。「MSゴシック」や「MS明朝」などの一般的なフォントをご使用いただくことをお勧めいたします。また、プロポーショナルフォントもCADごとに扱いが異なりますので、プロポーショナルフォント以外のフォントのご使用をお勧めいたします。
D:地図にあるような特殊な線種は使用しない
被覆や植生界のような、地図特有のシンボル化された線種はSXFに存在しませんので、SXFを経由すると別の線種に置き換わります。
E:塗り図形
塗り図形の透過設定、グラデーションは無効となります。
塗り図形を作図するときに[継続]ボタンを押して連続的に作図した場合は、複数の閉じた図形をグループ化したような塗り図形が作図されます。SXFには該当する図形種が無いので、欠落します。
F:レイヤ属性
SXFファイル形式はレイヤ単位の属性(線種・幅・色)は持たない仕様のため、SXF出力時にレイヤごとの属性は失われます。
SXF入力後に、SXF出力時のレイヤ属性を反映させたい場合は、SXF入力後に初期値ファイルの呼出を行います。
- SXF出力前に、[設定]-[作図設定]コマンドで[初期値▼]-[登録]をクリックして、SXF出力前の初期値ファイル(*.ztlx)を保存します。必要に応じて任意のファイル名を付けて保存します。
- SXF入力後に、[設定]-[作図設定]コマンドで[初期値▼]-[呼出]をクリックして、手順1で保存した初期値ファイルを呼び出します。