対象製品
ラスタを消すには、[ラスタ]-[ラスタ編集]-[消去]のコマンドを使用します。
- 別のラスタシートに読み込まれている2つのラスタの重複部分を消去する場合は、[ラスタ]-[ラスタ編集]-[重なり部分の一括消去]コマンドを使用します。([重なり部分の一括消去]コマンドはオプション製品「ラスタキット」のみの機能です)
一方、たとえば、1つのラスタの一部分を範囲を指定して一括して消去する場合は、[ラスタ]-[ラスタ編集]-[消去]-[範囲内消去]コマンドを使用します。(下記参照)
また、読み込んだラスタを図面上から完全に消去する場合は[ラスタ]-[ラスタ操作]-[全消去]コマンドを使用します。
[消しゴム]コマンド
ラスタの消去と加筆をします。
- [ラスタ]-[ラスタ編集]-[消去]-[消しゴム]コマンドをクリックします。
- [消しゴム]ダイアログボックスが表示されます。
[形状]欄で、消去・加筆を行う形状を[矩形][円]から選択します。
[幅]は消しゴムの大きさをドット単位で指定します。
- [了解]ボタンを押します。
- メッセージバーに[白(左ボタン)黒(右ボタン)]と表示されます。
マウスの左ボタンを押したままカーソルを動かすと、手順1で設定した形状、幅の白いドットを作図します。
マウスの右ボタンを押したままカーソルを動かすと、手順1で設定した形状、幅の黒いドットを作図します。
白地に黒いドットで表現されたラスタの場合は、左ボタンが消去、右ボタンが加筆の動作になります。
マウスの左ボタン、または右ボタンを押したまま、目的の操作が終わったら手をはなします。
- ラスタに消去または加筆を行いました。
[範囲内消去]コマンド
指定された矩形領域の範囲内のラスタを消去します。
選択方法は右クリックメニューまたは[設定]-[選択設定]コマンドで切り替えできます。
ここでは、右クリックメニューの[範囲指定]を選択した場合([設定]-[選択設定]コマンドの[選択法]欄で[窓指定]を選択した場合)の操作方法を説明します。
- [ラスタ]-[ラスタ編集]-[消去]-[範囲内消去]コマンドをクリックします。
- メッセージバーに[領域の1点目を指示してください]と表示されます。
消去するラスタを含む領域を指定します。
範囲を指定する1点目の点(a)をクリックします。
- メッセージバーに[領域の対角点を指示してください]と表示されます。
対角点(b)をクリックします。 - ラスタが消去されます。

[範囲外消去]コマンド
指定された矩形領域の範囲外のラスタを消去します。
選択方法は右クリックメニューまたは[設定]-[選択設定]コマンドで切り替えできます。
ここでは、右クリックメニューの[範囲指定]を選択した場合([設定]-[選択設定]コマンドの[選択法]欄で[窓指定]を選択した場合)の操作方法を説明します。
- [ラスタ]-[ラスタ編集]-[消去]-[範囲外消去]コマンドをクリックします。
- メッセージバーに[領域の1点目を指示してください]と表示されます。
消去しないラスタを含む領域を指定します。
範囲を指定する1点目の点(a)をクリックします。
- メッセージバーに[領域の対角点を指示してください]と表示されます。
対角点(b)をクリックします。 - ラスタが消去されます。

- [範囲外消去]コマンドはオプション製品「ラスタキット」のみの機能です。
- 現在アクティブなラスタシートに読み込まれているラスタが対象です。
[ラスタ]-[ラスタ設定]コマンドで操作対象のラスタを切り替えます。
[交差直線消去]コマンド
ラスタの指定した直線部分を消去します。
- [ラスタ]-[ラスタ編集]-[消去]-[公差直線消去]コマンドをクリックします。
- メッセージバーに[始点を指示してください]と表示されます。
直線部分のラスタをなぞるように指示します。
始点(a)をクリックします。
- メッセージバーに[終点を指示してください]と表示されます。
終点(b)をクリックします。 - 点(b)を始点として引き続き消去する場合は、続けて指示します。
操作を終了する場合は右クリックメニューの[コマンド終了]をクリックするか、キーボードの[Esc]キーを押します。 - 直線部分のラスタを消去できました。
ただし、直線と交差していた線は消えません。
- [交差直線消去]コマンドはオプション製品「ラスタキット」のみの機能です。
- 現在アクティブなラスタシートに読み込まれているラスタが対象です。
[ラスタ]-[ラスタ設定]コマンドで操作対象のラスタを切り替えます。
- カラーのラスタは[公差直線消去]コマンドの対象になりません。
[ラスタ]-[カラー->モノクロ変換]コマンドでモノクロに変換します。
- [設定]-[サーチ設定]コマンドの[サーチモード]タブの[以下のサーチを有効]欄の[ラスタサーチ]にチェックを付けると、ラスタの交点・端点・線上点に対するサーチが有効になります(中心点サーチはできません)。チェックが外れていると、ラスタに対する点サーチは行われません。
ラスタに対する点サーチは、点をクリックした際にスナップが効きます。ナビゲーション表示は行われません。
- 指定した線分と交差する線の交差角度が小さいと、正しく消去できない場合があります。また、指定線分と交差する線との交差点付近が潰れている場合なども正しく消去できない場合があります。
- 指定した線分の太さが極端に変化していると、正しく消去できない場合があります。
[点線消去]コマンド
ラスタの指定した点線で構成された直線部分を消去します。
- [ラスタ]-[ラスタ編集]-[消去]-[点線消去]コマンドをクリックします。
- メッセージバーに[始点を指示してください]と表示されます。
点線部分のラスタをなぞるように指示します。
始点(a)をクリックします。
- メッセージバーに[終点を指示してください]と表示されます。
終点(b)をクリックします。 - 点(b)を始点として引き続き消去する場合は、続けて指示します。
操作を終了する場合は右クリックメニューの[コマンド終了]をクリックするか、キーボードの[Esc]キーを押します。 - 点線部分のラスタを消去できました。
ただし、点線と交差していた線は消えません。
- [点線消去]コマンドはオプション製品「ラスタキット」のみの機能です。
- 現在アクティブなラスタシートに読み込まれているラスタが対象です。
[ラスタ]-[ラスタ設定]コマンドで操作対象のラスタを切り替えます。
- カラーのラスタは[点線消去]コマンドの対象になりません。
[ラスタ]-[カラー->モノクロ変換]コマンドでモノクロに変換します。
- [設定]-[サーチ設定]コマンドの[サーチモード]タブの[以下のサーチを有効]欄の[ラスタサーチ]にチェックを付けると、ラスタの交点・端点・線上点に対するサーチが有効になります(中心点サーチはできません)。チェックが外れていると、ラスタに対する点サーチは行われません。
ラスタに対する点サーチは、点をクリックした際にスナップが効きます。ナビゲーション表示は行われません。
- 指定した線分の太さが太かったり、細かったり、点線の間隔(空白部分)が、広くなったり狭くなったり、極端に変化していると正しく消去できない場合があります。

