FAQ

PDFファイルを読み込むには

PDF形式のデータを読み込むことができます。
IllustratorやAutoCADなどから出力した「ベクトル情報」を持つPDFファイル(ベクタPDF)は、CADデータ(ベクタ)に変換して読み込むこともできます。

  • PDFデータには、CADなどで書かれた図形をベクトル要素で出力した「ベクタPDF」と、スキャナで紙をスキャンした「ラスタPDF」があります。ベクタとして読み込めるのは、ベクタ要素の入ったPDFデータ(ベクタPDF)のみとなります。

PDFファイルの読み込みは「図脳RAPIDPRO」のみの機能です。「図脳RAPID」はPDFファイルの読み込みに対応していません。

ベクタとして読み込む場合

IllustratorやAutoCADなどで保存された「ベクトル情報」を含むPDFファイルを、ベクタ(CAD要素)として読み込みたい場合は、次のように操作します。ベクタとして読み込むと、CAD図形と同様に編集が行えます。
また、複数ページを持つPDFの場合に、全ページあるいは一部のページを選択して一度に読み込むことができます。

  1. [ファイル]-[ファイル入力]-[PDF形式]コマンドをクリックします。
  2. PDFファイルを選択して[開く]ボタンを押します。
  3. [入力:PDF形式]ダイアログボックスが表示されます。
    [変換方法]欄で[ベクタとして読み込む]を選択します。
  4. その他必要な項目を設定して[了解]ボタンを押します。
  • [ベクタとして読み込む]を選択すると、PDF内の図形をベクタとして読み込みます。
    文字は文字列として、円は円として読み込むことができ、さらに線種も自動判別して、最も近いCADの線種に置き換えます。PDF内のラスタ図形は「塗り図形」として読み込まれます。
    読み込まれた図形は、[編集]メニューのコマンドを使用してCAD図形として編集できます。
  • [重複要素は読み込まない]はベクタとして読み込む場合のみ有効となります。
    チェックを付けると、同一座標の同一図形は読み込みません。
  • [縮尺]で縮尺を指定できます。
  • [イメージ表示]にチェックを付けると、左のウィンドウに、指定ページのイメージが表示されます。
  • [読み込むページ]でチェックをつけたページが読み込まれます。
  • [複数ページの指定を有効にする]にチェックを付けると、複数ページを指定することが可能となります。読み込み結果は、それぞれ別の図面となります。チェックを外すと、何れか一つのページのみを指定できます。
    複数のページをまとめて読み込む際、ベクタPDFとラスタPDFが混在している場合、[ベクタとして読み込む]と、ラスタPDFは1枚の塗り図形として読み込まれます。

ラスタとして読み込む場合

PDFファイルをラスタとして読み込みたい場合は、次のように操作します。ラスタとして読み込んだ場合は、[ラスタ]メニューのコマンドで編集します。
また、複数ページを持つPDFの場合であっても、選択した1ページのみ読み込みできます。

  1. [ファイル]-[ファイル入力]-[PDF形式]コマンドをクリックします。
  2. PDFファイルを選択して[開く]ボタンを押します。
  3. [変換方法]欄で[ラスタとして読み込む]を選択します。
  4. その他必要な項目を設定して[了解]ボタンを押します。
  • [ラスタとして読み込む]を選択すると、PDFを一枚のラスタにして読み込みます。
    読み込まれたラスタは、[ラスタ]メニューのコマンドを使用して編集します。
  • [色]および[DPI]はラスタとして読み込む場合のみ有効となります。ラスタ色・DPI(解像度)を指定します。
  • [カラー/モノクロ変換設定]ボタンを押すと、[ラスタ]-[ラスタ挿入]-[ファイル読込み]コマンドと同様の[しきい値の設定]ダイアログボックスが表示されます。2値化するしきい値を設定します。
  • 配置位置や角度を指定して読み込む場合は、[ラスタ]-[ラスタ挿入]-[ファイル読み込み]コマンドを使用します。

「図脳RVコンバータPRO Ver.3」の場合

PDF形式のデータをラスタ(基図)として読み込みます。
「図脳RVコンバータPRO Ver.3」では、CADデータ(ベクタ)に変換して読み込むことはできません。

  1. [基図]-[基図挿入]-[ファイル読込み]コマンドをクリックします。
  2. [ファイルの種類]の一覧から[PDFファイル(*.pdf)]を選択します。
  3. PDFファイルを選択して[開く]ボタンを押します。
  4. [PDF読み込み]ダイアログボックスが表示されます。
    [読み込みDPI](解像度)を指定して[了解]ボタンを押します。
  • 配置位置や角度を指定して読み込む場合は、手順2のダイアログボックスで、[配置位置指定]にチェックを付けて、配置位置の指定方法を選択します。チェックを付けなければ、図面の左下原点を基準にして読み込みます。
  • 読み込まれたラスタ(基図)は、[基図]メニューのコマンドを使用して編集します。
    CADで作図した要素と異なり、[編集]メニューのコマンドでは編集できませんのでご注意ください。

※「ベクタ」と「ラスタ」の違いについて

「ベクタ」は、線分や点などのCADで作図した要素です。座標値などで構成されています。
「ラスタ」は、スキャナを使用して紙図面を電子化した画像データのことです。CADで作図した要素とは異なり、小さな点の集まりで表現されたデータです。
図脳CADは、「ラスタ」と「ベクタ」を重ね合わせた状態で図面が作成できます。

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公開日: 2010年01月22日