対象製品
図脳RAPID for iPadで図脳RAPID for iPadファイル(.zsdxm)を開くのに時間がかかる場合は、下記の影響を受けている可能性があります。
- 図面全体の範囲
- 図面内の図形数や交点、端点の数
- 使用されているデバイスのスペック
図面ファイルに原因がある場合は、変換する前の元の図面ファイル(.zsdx/.zsdxz)で、下記の対処を行うことで改善する可能性があります。
【1】図面全体の範囲を縮小する
元の図面を図脳CADで開き、[表示]-[全体表示]コマンドをクリックしたときに用紙枠内の図面が小さく表示される場合は、用紙枠外に図形が存在している可能性があります。
この場合、図面全体の範囲が大きくなっているため、読み込みに時間がかかることがあります。
▼メインの図面(赤枠)から遠く離れたところに図形(青丸)が存在している
不要な図形を削除して図面全体の範囲を縮小します。
図面の範囲は、非表示レイヤ内の図形も含まれます。すべてのレイヤを表示した上で作業を行ってください。
- [設定]-[作図設定]コマンドをクリックします。
- [作図設定]ダイアログボックスが表示されます。
[レイヤ]欄の[全て表示]アイコンをクリックして、[了解]ボタンを押します。 - [編集]-[図形編集]-[範囲外削除]コマンドをクリックします。
- 残したい図形を範囲選択します。
- 範囲の外側に作図されている全ての図形が選択されます。
[この図形を選択しますか?]という確認のメッセージが表示されます。 - [完了]ボタンを押すと、範囲外の図形が削除されます。
- [表示]-[全体表示]コマンドをクリックし、図面全体の範囲が縮小されていることを確認します。
【2】図面内の要素数を減らす
図面内に要素の数が多い場合にも読み込みに時間がかかることがあります。
できるだけ不要な図形は削除します。
- [編集]-[図形編集]-[図形消去]コマンドで不要な図形を消去する(詳しくは「図形を消すには」をご参照ください)
- [編集]-[図形編集]-[重複線処理]コマンドで重複した図形を消去する (詳しくは「重複した線を一括して整理したい」をご参照ください)
上記の図面の修正を行った場合は、[ファイル]-[上書き保存]コマンドや[ファイル]-[名前を付けて保存]コマンドで、図面を保存してください。
図脳RAPID for iPadファイルに変換できるのは、拡張子「zsdx」または「zsdxz」の図脳CADファイルです。
その後、再度図脳CADで[ファイル]-[図脳RAPID for iPad]-[持ち出し]コマンドで、図面を「図脳RAPID for iPadファイル」に変換します。
詳しくは図脳RAPID for iPadデータ転送ガイドをご覧ください。
- 図脳RAPID for iPadの「サーチ設定」機能を無効にするかサーチ設定の対象を減らして点列数を減らすことでも改善する可能性がございます。設定方法につきましては、図脳RAPID for iPad操作ガイドのP17 4.1.4. 環境設定をご参照ください。
- [ファイル]-[図脳RAPID for iPad]のコマンドは図脳RAPIDPROのみの機能です。図脳RAPIDにはありません。図脳RAPIDの場合は、[ファイル]メニューに[図脳RAPID for iPad]が表示されません。