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[断面計算]コマンドは、図形で囲まれた領域の断面計算を行います。
- [編集]-[計測]-[断面計算]コマンドをクリックします。
- 断面計算する領域を指定します。([設定]-[編集設定]コマンドの[閉領域の指定方法]で指定方法を選べます)
- 領域が確定すると、[断面計算表示]ダイアログボックスが表示されます。
[指定領域の加減指示]で[加算]を選択すると、直前に選択した領域を加算して計測します。
[減算]を選択すると、直前に選択した領域を減算して計測します。
計測を実行したい場合は[計測]ボタンを押します。
続けて計測を行う場合は[続行]ボタンを押します。 - [計測]ボタンを押すと、[断面計算]ダイアログボックスが表示されます。
確認して画面を閉じる場合は[了解]ボタンを押します。
計測結果を図面に記入する場合は[結果配置]ボタンを押して、文字を配置します。
計測結果の各項目については下記の通りです。
X軸モーメント | X軸回りの断面2次モーメント |
Y軸モーメント | Y軸回りの断面2次モーメント |
重心モーメント | 重心回りの断面2次モーメント ※「X軸モーメント」と「Y軸モーメント」の和となる |
主モーメント大 | 最もモーメントが大きくなる方向での断面2次モーメント |
主モーメント小 | 最もモーメントが小さくなる方向での断面2次モーメント |
X軸断面係数1 | Y(上下方向)が正側(図心より上方向)のX軸回りの断面係数 |
X軸断面係数2 | Y(上下方向)が負側(図心より下方向)のX軸回りの断面係数 ※上下対称であれば、「X軸断面係数1」と「X軸断面係数2」の値は同じ |
Y軸断面係数1 | X(左右方向)が正側(図心より右方向)のY軸回りの断面係数 |
Y軸断面係数2 | X(左右方向)が負(図心より左方向)側のY軸回りの断面係数 ※左右対称であれば、「Y軸断面係数1」と「Y軸断面係数2」の値は同じです。 |
主断面2次半径大 | 主軸(強軸)方向の断面2次半径 ※「主軸(強軸)方向」は、断面2次モーメントが最も大きくなる方向 |
主断面2次半径小 | 弱軸方向の断面2次半径 ※「弱軸方向」は、断面2次モーメントが最も小さくなる方向で主軸(強軸)方向と直角な方向 |
- 断面計算は、基本的に外形(図形で囲まれた閉じた領域)を構成する図形の頂点座標から計算しています。円弧や楕円弧で構成される部分は、内部的に多角形近似しています。
- 断面計算は「断面」を求めるものではなく、断面形状から断面二次モーメントや断面係数などを求めるものになります。
指定した形状が「断面形状」になります。たとえば、指定した図形(領域)の形状が「二重円」の場合、中空パイプの断面となり中空パイプの曲げにくさを求めることができます。